〜抱っこは子供への最高のプレゼント〜
人の人生に最も影響を与える0〜7歳頃。この時期は、大切な人格形成期です。たっぷり愛を与えて、その子の持つ個性や才能を引き出してあげて、その子なりの豊かな人生を送ってほしいですよね。
ところがその時期に何等かの理由で親の愛を感じる事が出来ずにいると、その後の人格形成に大きな心的な障害を与えてしまうことがあります。
「抱っこ法」では、本来の親と子が深い愛情と信頼で繋がっていることを土台として、子ども自身の本来の生き生きとした人生を送ることをサポートします。
〜ダダをこねても泣いても全て受け止めてあげる〜
子供を親と共に抱っこして、子供の感情を解放させ、慰めていきます。
この時、親も感情をブロックせず、進んで感じてあげることが大切です。内面に問題を抱えている子供は、親と目を合わすことが出来ず、泣いたり、暴れたり、ごまかしたりしますが、めげないでしっかり子供を抱いてあげます。
何の為に抱っこをしているのか伝え、慰めていくうちに子供は、感情を解放させ、親と目が合うようになり、最後には癒され、学ぶことができます。
話すことがまだ出来なかったり、こちらの言っていることが理解できそうにない赤ちゃんでも、潜在意識レベルで癒してあげることができます。胎児の時の事や出生時の心の傷も癒すことができます。
〜「抱っこ法」=欧米から日本に=〜
心理療法として抱っこ法は、1960年代の末、発達心理学者ロバート・ザスロウによって創始されました。「抱っこ法」は当時、自閉症児のための治療技法として適用されていました。
1980年代、千葉県のつくも幼児教室の室長をしていた阿部秀雄先生によって、日本に「抱っこ法」が紹介されました。「この福音を日本の子供たちに広めていこう」と1987年に阿部氏をはじめとする数人の方達によって、「抱っこ法」の研修と普及のための組織として『日本抱っこ法協会』が設立されました。
協会の方々は「抱っこ法」を取り組む中で、この方法が自閉症児のための特別な技法ではなく、どの子供にも適用できる技法であり、心理専門家でなければ実践できない治療の技法ではなく、誰もが習得できる、そして誰よりも母親が、また広く子供と関わっている人たちが習得すべき、子育ての(または育て直しの)英知であることに気ずかれました。
そこで、「自閉症児だけでなく、日本のすべての子供のために役立てていく」「専門的な心理療法ではなく、子育ての英知として位置づけていく」と決心し、研修などを通して「抱っこ法」を日本各地に広めています。 |
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